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【  2012年04月  】 

宿る魂

宿る魂

2012.04.08 (Sun)

巫女の朝は早い。鳥が訪れを告げる刻限から、もう始まっている。「おはよう、楓ばあちゃん。今日もよろしくお願いします」「おお、かごめ。おはよう、あいわかった」身なりを整えたかごめは、楓の元へと挨拶し、手伝いをしようとしている。かごめとりん、孫を二人抱えたような毎日は、楓にとってつつましくも幸せな日々だった。「ここ、こうやればいいの? 楓ばあちゃん」「そうじゃな。もう少し、きつくしてやるとよい」慣れた手...

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織りなす一月(ひとつき) *1

織りなす一月

2012.04.09 (Mon)

”──私はもう助からない。だからよいか楓、これを… 私の亡骸とともに燃やせ”それが、私がおねえさまと交わした最後の会話となった。村中が悲しみに暮れた日だった。「おねえさま…おねえさま。おねえさまっ・・・!!」どれだけ叫ぼうと、もとの桔梗おねえさまが帰ってくるわけがないのは分かっている。(残された私が…おねえさまの代わりとして、この村を支えていかなくては──)そんな思いとは裏腹に、ただ一人の姉を目の前で失ったと...

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織りなす一月(ひとつき) *2

織りなす一月

2012.04.10 (Tue)

「いいですか、村のためには、やはり新たな巫女を置くことが肝要かと」「はぁ」「"新たな"って…楓さまではなく?」やって来て早々、伊織の唐突な助言に戸惑う皆の者たち。ちなみに、楓はその場を離れていた。「いいえ。やはりこの村を継ぐのは、妹巫女の楓さま。それは間違いありません」「では…何を仰せでしょうか」「話だけ聞いていてもなぁ…」「さっぱりじゃ」「聞けば、楓さまはまだ十歳とか。まだ幼く、全てを任すには時期尚...

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織りなす一月(ひとつき) *3

織りなす一月

2012.04.23 (Mon)

伊織という隣国の巫女が、楓たちの村に来て数日が経った。最初は信用していなかった村人たちだったが、やりとりを交わすうち、次第に馴染んでいく。そんな様子を間近で見ていた楓は、彼女の人となりが成せる技を感じていた。「じゃ、楓ちゃん。薬草を煎じてみようか」 「はい」伊織はあれから、楓に巫女としての仕事を一から教えている。今までも、こういったことは教えられてきたが、いざやろうとすると全く違うものであった。「...

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織りなす一月(ひとつき) *4

織りなす一月

2012.04.23 (Mon)

楓は、伊織の指導の下で、今日も修行に励んでいた。村の雰囲気も明るくなり、かつての活気を取り戻しつつあるように思えた。(このまま、伊織さまがいてくれればいいのになぁ)そう楓は感じていた。一月も過ぎれば、伊織は隣国へと帰ってしまう。その日も、徐々に近づいていっている。(あと十日あまりか……それまでに、巫女としての仕事を身につけなければ…)寂しさに浸る余裕もなく、役目を一生懸命に果たそうと気持ちを入れ替える楓...

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プロフィール

戦国乃華

Author:戦国乃華
『犬夜叉』を愛する女子。
犬夜叉/かごめ/桔梗がお気に入りで
ございますm(_ _)m

推しCPは、やはり犬かご(*´艸`)
桔梗様は一人のときが一番好きかなぁ…
犬桔も大好きですよ。

どうぞ宜しくお願いします。

【詳しくは】

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